太陽からの眩しさによる軽減や、目の保護としてサングラスを使うのはとても有効なのですが選び方を間違えると保護どころか逆効果を招き、目に悪影響を招く可能性があります。
今回はそんなサングラスを間違えない選び方、本来の役割と見え方などをしっかりと紹介します。間違った選び方をしていないか再確認しましょう。
サングラスの効果
ファッションとしてサングラスを使う方もいるかと思いますが、それについては後述します。
先に効果と機能性についてお話しますね。
- 眩しい光から塞がれる視野を見えやすくする
- 紫外線を浴びる目の保護
- 身体の疲れへの軽減
① 眩しい光から塞がれる視野を見えやすくする
室内から外に出る時、目が眩むほど眩しいと感じる時があるかと思います。
それは目の瞳孔が開いている状態で急激に光を取り込もうとするからなのですが、人間は暗い場面と、明るい場面で、瞳孔の開き方が変わります。
暗い場所では瞳孔が開いていて、その状態のまま明るい場所へ移動すると瞳孔が開いたままで光を多く取り入れてしまうのです。
目の瞳孔は直ぐに適応するのですが、光が残像のように残ったりしますよね。
そのような時に光からの保護をしてくれるサングラスなのですが、他にも素晴らしい効果があるのはご存知でしょうか。
日中の景色や、物がよりよく見えるようになる
光というのは常に反射しています。ほとんどの物に反射しているのですが、その反射を抑えることで実際に視野に入る露出(光)のバランスが抑えられ物がより明確にみえるようになるのです。
例えば青空がより綺麗に見えたり、草木がはっきり見えたりします。人によって見え方が変わることもありますが多くの方は共感できる体感はあるかと思います。
これは光をより多く反射してるもの、光が強く見えるものなどに効果を発揮します。
例えば下記のように見え方が変わります。※個人差はあります。
② 紫外線を浴びる目の保護
紫外線、肌にもダメージを与えるこの紫外線についてどのようなものか。
紫外線は細胞を破壊しダメージを与えるものとして考えられています。
目にも同様で、紫外線を浴びすぎることで角膜が炎症を起こし充血を引き起こします。
更に蓄積することで白内障のリスクも高まるそうです。
これらは、金沢医科大学が実際に研究されています。
>金沢医科大学紫外線研究グループ
紫外線(UV)の眼部被ばくにより紫外線性角膜炎をはじめ、白内障、翼状片や 瞼裂斑などを生じることが知られています。
日常生活レベルであれば問題ないとの意見も眼科医からはありますが、人によって浴びる量も異なりますのでどの程度が適応されるのかは個人それぞれの状況によります。
私としてはレジャーや旅行の際には必ず使うようにしています。日常でも夏場はよく使いますね!
紫外線に関してはサングラスの他に、アスタキサンチンも有効ですのでこちらの記事も参考にして下さいね。
アスタキサンチンとは?まずはアスタキサンチンがどんなものか、名前だけは知っていてもそもそもアスタキサンチンが何か分からない方は多いのではないでしょうか。アスタキサンチンとは、自然界において甲殻類、魚類、鳥類などの幅広い生[…]
③ 身体の疲れへの軽減
これは意外と思う方も多いのではないでしょうか?
紫外線により目の疲れが強くなります。目の疲れは肩こりや疲労感を招くのですが、サングラスをすることでこれを防ぎ疲れを軽減するのです。
他にも眩しすぎる外界で光の量を抑えることでの瞳孔の動きによる目の疲れも抑えられるので、気づけば体感できるほど身体への負担も変わっていることもあるほどです。
これはサングラスをして外を歩いているのと、そのまま外を歩くのを試してみるだけでも分かるかと思います。
サングラスの必要性
サングラスは必ず必要なものではありません。
衣服とは違い今までサングラスが無い時代もあり、それによって大きな弊害があった歴史もありません。
とはいえ保護、防御という役割で今では多く使われるようになりました。
そういえば白人系外国人の多くがサングラスをしているイメージがありますよね。
瞳の色によるのですが光に弱く目に多くの影響を受けてしまう為、保護目的で使っているのです。
日本人の瞳はそこまで影響は大きくないようですね。
ここまでで述べたようにサングラスで得られる効果はとても有効です。
メガネが苦手であったり、持ち歩くのが手間である事もありますので無理して使う必要はありませんが電子機器と同じように文明の利器として使うのはアリでしょう。
サングラスの選び方
今回の内容で1番大事なのはサングラスの選び方です。
サングラスの原理と目に与える効果、それによる目が受ける影響を知っておかないと逆効果を招く恐れがあります。
選ぶ際に何よりも大事なのはUVカット(紫外線カット)されているレンズを選ぶ事です。
このUVカット(紫外線カット)機能が無いサングラスは絶対に選ばないようにしましょう。
理由を説明します。
サングラスをすることで光が抑えられることはここまでで説明してきました。
光が抑えられると目の瞳孔は開き、光をより多く取り込もうとします。
サングラスをかけている状態だとまさに瞳孔が開いていますので、この状態で紫外線を浴びると目に大ダメージを与えてしまいます。
それはサングラスをかけていない時よりもダメージは大きいです。結果、逆効果を招いてしまいます。
このことから必ずUVカット(紫外線カット)機能のあるサングラスを選んで下さい。
ファッションサングラスとして選ぶ際は得に注意してください。
UVカット(紫外線カット)機能のないサングラスも多くあります。
度付きサングラスについて
普段メガネをかけている方は度付きのサングラスで探されると思います。
度付きのサングラスって作れるの?と思う方も居るのではないでしょうか。
度付きサングラスは作れます。
実際に私が使っているのも度付きのサングラスです。
JINSやZoff、眼鏡市場などで安価で作れます。
私はフレーム持ち込みでZoffでサングラスの度付きレンズのみ作ってもらったのですが問題なく対応していただきました。
ただし、度付きで作れる制限もありました。
ブランドによって作れるサングラスの濃度や色が異なります。
私はJINS、Zoff、眼鏡市場、3社全てまわって調べたのですが私が求めるサングラスの濃度と色に近いものがZoffでしか作れませんでした。
私が度付きサングラスでこだわったのは、「目が見えなくなるくらいの濃さ」でした。
ここでこの制限にひっかかり、濃い色には度付きでの対応がないとすべてのブランドで言われました。
そこでサングラスの濃さではなくサングラスの度付きレンズに鏡面反射がつけれるレンズを探したところZoffにはあったのです!
サングラスのレンズ自体は目が透ける濃さであっても鏡面反射加工がされているものであればほぼ見えない状態になります。
写真の濃さが限界でしたので度入りレンズはそこまで濃くできないことがわかります。
このように度付きのサングラスは作れるものの制限があるので、濃いレンズなどを使いたいのであればコンタクトと併用するか、私のように鏡面反射でカバーするなどの必要があります。
カラーレンズの色による違い
サングラスのレンズはブラック以外にも色が入っているものも多くあります。
ファッション性も高いですし最近ではカラーレンズはとても人気ですね。
レンズに色が入ることによって、視界にカラーフィルターが入っているかのようになりますので、物の見え方も少し変わってきます。
求める見え方によっても選び方があります。
グレー系
暖色系(ブラウンやグリーン、オレンジなど)
寒色系(ブルーやパープルなど)
偏光レンズについて
サングラスには偏光レンズというものもあります。
偏光レンズにはメリット・デメリットがあるので必須ではない方は通常のレンズで十分です。
偏光レンズとは何か
簡単に言うと反射を抑える効果があります。
水面の反射、ガラスの反射、冒頭でも書きましたがほとんどの物質は光を反射しています。
これらを抑えることができるのが偏光レンズです。
※画像はMURATAより
そのため視界はクリアに見えるようになります。
それなら無いよりあったほうがいいのでは?と思うかと思いますが偏光レンズには見え方のデメリットがあるのです。
偏光レンズのデメリット
液晶画面が見えにくくなります。更に角度によって見え方が変わるのでとても目がとても疲れます。
これは液晶画面にも同じような技術が使われており、互いに干渉する視点で影響が出るためです。
車ですとカーナビ、日常生活ではスマートフォンの画面や液晶広告、案内板などが見えづらくなるなど影響が出てしまいます。
このことから偏光レンズは自然界での使用に限定した方が良いです。
マリンスポーツや、釣り、ウィンタースポーツやキャンプなどではとても有効です。
ただしどんな状況でも今ではスマートフォンを見る機会が多いですので気になるシーンはあるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サングラスは使い方によっては目の保護や視界の良好さなどに役立ちとても便利なものだと分かりました。
度付きのものでも作ることができたり、偏光レンズなどもあります。
ただし選び方がとても重要で、間違った選び方をすることで目にダメージを多く与えてしまったり、カラーレンズによる物の見え方で感じ方も変わってきます。
眩しさを抑えたいためにサングラスを急ぎ購入する前に、これら選び方のポイントをしっかりと理解して失敗しない最敵なサングラスを選びましょう。